ティガモンスター超全集 PART2





1997年発売。

定価2980円(税抜)。

とにかく「全ての宇宙人・怪獣を立体化する」ことに全力をかけているシリーズ。

第21話〜第36話に登場した怪獣らを完全収録。

デシモ星系人やデスモン、第1弾で収録されなかったティガの石像まで3体セットで収録しています。

ウェポナイザーも1号2号がそれぞれ収録され、ガギUといったほぼ再登場の怪獣も新造形という驚異的な執念です。


ラインナップは以下。

魔神エノメナ
マスコット小怪獣デバンダデバン
寄生怪獣マグニア
恐竜兵器ウェポナイザー1号
恐竜兵器ウェポナイザー2号
硫酸怪獣リトマルス
炎魔戦士キリエロイドU
剛力怪獣シルバゴン
バリヤー怪獣ガギU
妖怪オビコ
甲獣ジョバリエ
侵略宇宙人ナターン星人
変異怪獣キングモーラット
人工生命体ビザーモ
怪鳥シーラ
吸血魔獣キュラノス
生体兵器デシモニア
超宇宙人デシモ星系人
宇宙鋼鉄竜グワーム
超力怪獣ゴルドラス
奇獣デスモン
ティガの石像
ウルトラマンティガ(パワータイプ)

計23体。




デスモンが倒れていたことに後で気付きましたが、またブリスターパッケージから出すのがしんどいのでこのまま。

秀逸なデザインの怪獣たちが全て立体化され、さらにマニアックな物までラインナップ。

以下、ひとつずつ簡単に紹介していきます。






魔神 エノメナ



いきなり造形・塗装ともに今作の最高レベル。

プロポーションも最高で、全く文句無しです。




マスコット小怪獣 デバンダデバン



銀色の部分の表面など、実はかなり凝った造形。

ややテカり気味ですが、それほど気にならなりません。

他のアイテムと比べて結構小ぶり。




寄生怪獣 マグニア



造形においては、エノメナと並ぶ完成度。

ただし全体的に綺麗過ぎて、さらに背面の赤までは塗られていないのがやや残念です。

自分で塗装するのも良いかも知れません。




恐竜兵器 ウェポナイザー1号



なんとも味わい深い造形のウェポナイザー。

顔が妙にかわいいです。

目は白目のままの方がよかったのではないかと思ったり。

テカりがちすが、全体的に塗装は丁寧。




恐竜兵器 ウェポナイザー2号



顔だけかと思いきや、足の大きさが違ったり腕の角度が違ったり、何気に新規造形な気がします。

あまりに似ていて、本当に新規か確信が持てないのですが。

胸の中性子爆弾リミッターはブランクに。




左が1号で、右が2号。

並べて見ると結構色が違うことがわかります。

実際のスーツは・・・共通だったと思う・・・。




強酸怪獣 リトマルス



塗装がいまひとつですが、高い完成度を誇る造形。

長い触手は分割式。




背面のトゲトゲや、設置面の体毛のようなものも忠実に再現。




炎魔戦士 キリエロイドU



第1弾の反省を全く活かしていないキリエロイド。

プロポーションは良くなりましたが、手が相変わらずデカい。しかも何故かポーズも一緒。

やはりキリエロイドUと言えば対スカイタイプの印象が強いのか、スカイでの立体化です。




翼は取り外して、パワータイプを再現することが可能。

ただ、ボディの重心が前に寄っているため補助パーツ無しで立てなくなります。




剛力怪獣 シルバゴン



とても良い出来。造形も塗装も完璧。

色合いの再現度も非常に高く、大満足のシルバゴンに仕上がっています。

全体評価はエノメナに匹敵。




バリヤー 怪獣ガギU



PART1で初代ガギが出ていますが、こちらは完全新規造形。

初代よりガギらしさが出ている印象。

背面のゴツゴツの質感も、首から脚へかけての体表のモールドも細かく、あまり塗装に潰されずに出ています。




妖怪 オビコ



顔の情報量がとにかく多いオビコですが、これはなんともすっきりした造形。と言うか頭がやや小さいような。

とは言え、全体的にはなかなか高い再現度。

工場の刻印に潰されてしまっていますが、背中の3本の大麻まで造形されています。

鎧のような物の縁取りや腹部の模様など非常に丁寧な塗装が施されております。




甲獣 ジョバリエ



塗装はほぼ文句無し。甲羅の綺麗な塗装に惚れます。

顔の造形がとても緻密なのに、塗装が全然されていないのが残念。




侵略宇宙人 ナターン星人



劇中にたったの数十秒しか出なかった、ティガの中でも最もマイナーであると思われる宇宙人。

顔が少し残念でやや胴長ですが、とても丁寧な造形と塗装。

本編での活躍があまりに短かすぎてまともに見られなかった背面もしっかり確認できます。




変異怪獣 キングモーラット



鼻が長すぎてあまり似ていないため、まずまずの出来。

耳の穴は開いておらず、塗装で再現されています。

超全集ならモラちゃんまで出してくれると思いましたが、残念ながら収録されていません。




人工生命体 ビザーモ



塗装が単調ですが、それなりに良い出来。

普段ならマイナスであるテカり気味な塗装が、逆に高い再現度を演出していたりします。




怪鳥 シーラ



プロポーションにやや難有りですが、翼の穴まで忠実に再現されたシーラ。モーラットの耳は塞がっていたのに。

塗装も細かいけれど、全体的に明るする上にテカっていて、シーラらしさはいまいち。




吸血魔獣 キュラノス



横に大きく翼を広げたキュラノス。

顔がどう見ても変。似てないどころの騒ぎじゃない。

もう少し目が大きかったらまだマシだったかも知れません。




背中の体毛や、細い尻尾までしっかり再現されています。

翼のモールドなどが意外に細かい。




生体兵器 デシモニア



なんとも形の捉えづらいデシモニアですが、忠実に立体化されました。

他のアイテムと比べかなり小さいけれど、結構良い出来。

ややディフォルメが強く、ぷちデシモニアみたいになっていますが、そこはご愛嬌。

刻印は出来れば接地面にしてほしかったところ。




超宇宙人 デシモ星系人



劇中では全体像すらほとんど映らなかったのに、やけに出来の良いデシモ星系人。

かなり綺麗だから、多分元気の良い時のデシモですね。




実はめちゃくちゃ小さいです。

このサイズでこの完成度は凄いと、素直に感心します。

それより、ラインナップされていることに驚きですが。




宇宙鋼鉄竜 グワーム



造形レベルが非常に高い逸品。

デシモニアと全く同じ配色で塗装されているため、やや明るい印象。

しかしかなり満足出来るアイテムになっています。




超力怪獣 ゴルドラス



これまた味わいのあるゴルドラス。

ウェポナイザーに瞳があって、何故こいつは白目なのでしょうか。逆なのでは。

もっと金の強い色にしてほしかったところですが、出来は悪くないです。

ツノ表面の起伏はもっと大胆に造形してよかったかも。




奇獣 デスモン



ラインナップされたことに驚くばかりで、ファンとしては非常に嬉しいです!

色が変ですが。あまりに変すぎる。

白を基調に毒々しいオレンジと黒の模様があるのに、何故かスカイブルー。

ちなみにかなり小さく、まともに立たせることは難しいです。




ティガの石像



まさかの立体化を果たしたティガのピラミッドの3人。

左右の巨人がそれぞれ片腕の角度が違っているところまで、忠実に再現されています。

少々表面がゴツゴツし過ぎている気がしますが、非常に貴重な立体資料です。




ウルトラマンティガ(パワータイプ)



デラシウム光流ポーズのパワータイプ。

PART1に引き続き顔が残念ですが、塗装は非常に丁寧。

ただ、表面が単純なのでパーティングラインの処理が甘いと目立ってしまうのが難点です。






以上、ティガモンスター超全集 PART2でした。

デシモ星系人やデスモン、さらにはティガの石像と、急にマニアックさを増してきました。

これまで一度も立体化に恵まれていない怪獣ばかりなので、嬉しいばかりです。


第1話で登場したティガの石像をここにもってきたあたり、中盤あたりにデシモ星系人など微妙な立場の連中を立体化すると決定した際に、

「じゃああの3人も」と決まったのかも知れませんね。

PART1の時点ではここまでマニアックにやるつもりではなかったのかも。


次の第3弾にてティガ編は完結です。



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