ウルトラモンスター超全集 ウルトラマンダイナ力闘編






1998年発売。

定価:2万5000円。

ハイパーホビーDASH!!2の誌上限定で、力闘編とのセットで販売されました。

第13〜第31話に登場した、ほぼすべての怪獣・宇宙人を立体化。


ティガの全怪獣・宇宙人を立体化し、ダイナの前半22体も順調に発売した『ウルトラモンスター超全集』の補完編。

造形されたものの発売されずお蔵入りになってしまった、ウルトラマンダイナの怪獣・宇宙人50体を、力闘編&凱風編のセットで誌上限定販売されました。

これまで2980円で販売されていた内容が、各1万2500円と実に4倍以上の値段となっていますが、それでも採算がとれなかったとか。

そんな、ハイパーホビーとバンダイが無茶をして出してくれた素晴らしいセットです。

出来はこれまでのものより圧倒的にレベルアップしています。


ブリスターパッケージで怪獣がずらりと並んでいた一般販売のシリーズとは異なり、箱は残念ながらただの段ボール箱で中を紙で仕切ったもの。

しかし、それでも充分すぎる内容です。


ラインナップは以下。

ウルトラマンダイナ(ストロングタイプ)
迷子珍獣ハネジロー
三面ロボ頭獣ガラオン
知略宇宙人ミジー星人
宇宙帝王ヌアザ星人イシリス
尖兵怪獣ギャンザー
ハイパークローン怪獣ネオザルス
幽霊船怪獣ゾンバイユ
ゾンビ怪人シルバック星人
大魔獣ビシュメル
凶獣 姑獲鳥
瑠璃色宇宙人ラセスタ星人
超高熱怪獣ソドム
深海竜ディプラス
吸血生命体マリキュラ
宇宙海獣レイキュバス
半魚人兵士ディゴン
スーパー必殺怪獣デマゴーグ
双体宇宙人チェーン星人(レフト)
双体宇宙人チェーン星人(ライト)
巨大猿人ギガンテス(雄)
巨大猿人ギガンテス(雌)
彗星怪獣ガイガレード
ニセウルトラマンダイナ
宇宙格闘士グレゴール人

計25体。









ウルトラマンダイナ(ストロングタイプ)



ウルトラマン系は相変わらず造形が安定せず、なんとも味わい深い完成度に。

しかし、胸や腕がマッシヴになっているなど、フラッシュタイプと細かい差別化を図っています。




迷子珍獣 ハネジロー



ダイナ光臨編で座っているハネジローが立体化されましたが、人気のためか納得がいかなかったのか、飛んでいる姿で新規立体化。

白いフワフワや目のモールドなど、細かい造形に注目。

スタンドなどは無いため、飾る場合はこうするしかありません。




三面ロボ頭獣 ガラオン




驚くほど出来が良いです。

サイズはかなり大きめで、HGの大型アイテム並みです。

きちんと塗装されているのは正面の怒り面のみですが、泣き面、笑い面も忠実に造形。




知略宇宙人 ミジー星人



まさかのラインナップを果たしたミジー星人。

3人いた中で一番背が低かった個体でしょうか。

頭部の造形もさることながら、プロポーションもよく再現されています。




宇宙帝王 ヌアザ星人イシリス



やや頭身が低く迫力に欠けますが、顔の造形は良い具合です。細かい歯までしっかり造形。

よく観ると胸や背中、脚部など、造形が非常に細かい逸品です。

しかしいまいち迫力が無い。




尖兵怪獣 ギャンザー



めちゃくちゃ出来が良いです。

造形・塗装ともに文句なし。

ポーズがついているのも嬉しいですね。




ハイパークローン怪獣 ネオザルス



こちらも造形・塗装ともに非常に高い再現度を誇っております。

赤はもう少し暗い方がよかったかなとも思いますが、造形に関しては非の打ち所がありません。




幽霊船怪獣 ゾンバイユ



文句のつけようの無いゾンバイユ。

表面のゴツゴツが本当に素晴らしいです。

正面と背面で顔の表情が違うのがポイント。




ゾンビ怪人 シルバック星人



どうも貧相ですが、そう言えば劇中でもこんな具合でした。

たいへん丁寧に作られています。




大魔獣 ビシュメル



やや明るい配色ですが、緻密な造形と非常に細かい塗装が施されています。

小さな目まで黄色く塗られております。




凶獣 姑獲鳥



HGCOREのものと比べるとやや安定感にかけますが、小サイズながら口の中の顔まで造形されております。

スミ入れも効果的。




瑠璃色宇宙人 ラセスタ星人



とても人気があると思えない宇宙人ですが、めちゃくちゃ完成度が高いです。

造形・塗装・配色すべてにおいて、このシリーズで最高の再現度を誇っているのでは・・・。




超高熱怪獣 ソドム



良くもなく、悪くもない。

背中のゴツゴツした部分の塗装は凄いです。

なぜ体で本気を出さなかったのでしょうか。




妖獣 モズイ



造形は完璧。

塗装は、消しゴムフィギュアなどでよく見られる、出っ張った部分のみをささっと塗装する方式となっていますが、なかなかに効果的。

体表のディテールが浮き出て、よくわかります。




深海竜 ディプラス



極小サイズで、うまく立たせることも出来ません。

が、顔や背中の造形が緻密で、模様の塗装もとても緻密。




吸血生命体 マリキュラ



劇中に登場したマリキュラのキモさをそのまま小型化して再現したようなフィギュア。

表面の赤い塗装はまったく塗り漏らしがありません。

背面の体毛を再現した造形も注目。




宇宙海獣 レイキュバス



目が赤い状態のレイキュバス。

実はこれかなり大きく、ウルトラモンスター超全集の中で最大のサイズを誇ります。

出来に関してはまったく文句なし。

ボリュームもあるので、満足度も満点です。




半魚人兵士 ディゴン



数体登場したうちの一匹。

のっぺり塗装でなく、脚部や背中など細かいグラデーション塗装が施されています。




スーパー必殺怪獣 デマゴーグ



デマゴーグと言えば、両手が巨大化するのが印象的なのですが、まあ普通に考えて通常状態の立体化ですね。

小サイズフィギュアにしては妥当な出来。

これまでの完成度の高さが異常だったのです。そしてこれからも。




双体宇宙人 チェーン星人(レフト)



電子ゲームと子供たちを侵略に利用しようと企んだ悪い宇宙人の左側。

とても高いクオリティで、忠実な造形と緻密な塗装で完全再現されています。

銀のラインや、青と黒でキッチリ分けているところなど、とても綺麗に処理されています。




双体宇宙人 チェーン星人(ライト)



チェーン星人の右側。

なんと新規造形で、レフトとポーズが違います。

造形師の本気をびしびし感じます。




巨大猿人 ギガンテス(雄)



ダイナで最も地味ではないかと思われる怪獣。

やたらとよく出来ています。




巨大猿人 ギガンテス(雌)



まさかの雌までラインナップ。

顔にかなりの疑問を覚えます。

全体の造形はかなり良い感じ。




彗星怪獣 ガイガレード



ちょっと背が低いのが気になりますが、ディテールはかなり凝っています。

歯や甲羅(?)など、細かい造形が光ります。




ニセウルトラマンダイナ



造形・塗装ともに文句のつけようがないハイクオリティなニセダイナ。

これまでのウルトラマン系がなぜあそこまで出来が悪かったのか非常に疑問です。

ほぼ同じサイズのワンダーカプセル第2弾のものより出来が良いと思います。




宇宙格闘士 グレゴール人



ニセウルトラマンダイナの正体。

こちらもかなり完成度が高いです。

マントが重そうなのですが、小さな足の裏で自立可能。






以上、ウルトラモンスター超全集 ウルトラマンダイナ 力闘編 でした。

少しでもお楽しみいただけたら幸いです。

スヒュームやコガラオンなど劇中で微妙な位置だった怪獣や、「クローン」、「U」と名のつく怪獣はオミットされてしまいましたが、メインとなる敵はすべて立体化されました。


どの怪獣・宇宙人も、これまでのシリーズとは比べ物にならないほど完成度が高くなっております。

いつもは必ず2〜3体くらい全然似ていないアイテムがあるのですが、力闘編にはそれがありません。

塗装も格段に丁寧になっているので、採算度外視で発売にこぎつけた熱意も含め、ガンと高くなった価格にも納得がいきます。




ウルトラモンスター超全集は、次回の凱風編にて完結です。

それにて、『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』に登場したすべての怪獣・宇宙人の立体化を果たします。

よろしければ、最後までお付き合いください。



それでは!


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