ノンスケールプラスチックキット セイバーさん



2011年6月下旬、コトブキヤより発売。

TYPE-MOONの人気ゲーム『Fate/stay night』のセイバー。

それを、2009年から展開が始まり大好評を博した「一撃殺虫!ホイホイさん」プラモデルと同じディフォルメ感とフォーマットでプラキット化。

多彩なポージングと表情が楽しめます。

可愛くディフォルメされていながらも腕や胸の鎧の造形はかなり凝っているため、丁寧に塗装をすればするほど映えます。









ほどよいディフォルメ加減で可愛く仕上がっております。

ホイホイさんと違い、やや生き生きとした表情を感じます。


顔パーツ、胴体は最初からタンポ印刷で模様が印刷されていますが、すべて塗装をした後に水転写デカールで再現。

肩パーツやスカートの金ラインもあらかじめ塗装されておりますが、これも塗装し直してマスキングで保護しブルー部を塗装。

ドレスには黒を強くしたブルーでシャドー吹きを施し、鎧はすべてのエッジ付近にバーントアイアン色でシャドーを吹いて重厚感を出しています。

髪の毛には3種類の色を用意し、上部、中央、下部に分けてグラデーション塗装。

スカートの金の装飾はさすがにハンドピースでは無理だったので、筆で塗ってあります。

頬にはうっすらチークを入れて、赤らんだ感じを表現。

造形で再現されている口には髪の下部と同じ色でスミ入れをしました。






背中の穴には、コトブキヤのフライングベースを接続可能。

持っていないため接続例はお見せできませんが・・・。

よりアクティブなポーズをつけられることがわかります。





聖剣エクスカリバーが付属。

鞘も付属しております。

手首を差し替えることで持たせることが可能。





顔パーツは2種類付属しており、叫び顔に換装することが可能。

こちらも塗装後にデカールで眉とまつ毛を再現しています。





目のパーツは3種類あり、左向き、中央、右向きが各1個ずつ付属。

顔の表情パーツと組み合わせることで、より多彩な表情を表現することが出来ます。

左手を差し替えることで、エクスカリバーの鞘を持たせることが可能。





各部アップなど。

シンプルにディフォルメされながらもしっかりとした造形になっている鎧は、やり過ぎない程度に、それでいて重厚感を出すべくシャドーに気を遣いました。

ドレスの青もかなり暗めのトーンにして、より設定画に忠実な色合いを目指しました。

対して、顔や髪は明るく健康的な配色に。

髪にやわらかい色でグラデーションをかけることで、やさしいコントラストを表現。




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以上、コトブキヤ ノンスケールプラスチックキット セイバーさん でした。


とにかく造形が良いので、組み上げるだけでそれなりの完成度になります。

しかし例によって安定のコトブキヤクオリティのため、ありとあらゆるパーツのパーティングラインが酷いです。

鎧やスカートはもちろん、髪パーツはもう細い隙間までみっちりラインが浮いているのでヤスリ掛けの作業だけで結構な手間。

そしてパーツ分けの都合上、合わせ目消しの必要がある部分がかなり多いです。

最低でも、肩、上腕、下腕、大腿部、脚部の5箇所は必須。

もっとも、白い脚はせっかく綺麗に処理してもスカートに隠れてほとんど見えないのですが。

肩パーツは継ぎ目が本当に目立ってしまうので処理しなければなりませんが、既に塗られている金ラインが勿体ない・・・。

けど、割り切って一からマスキング塗装しましょう。手間こそかかりますが、そっちの方が色も綺麗ですし。


ちなみに、肩や腕の関節が非常に破損しやすいです。

ポリキャップを採用せず、ABS樹脂も採用せず、スチロール樹脂を、しかも細くて長い軸になっているためとても折れやすいです。

両腕や胴体のくぼみをはめ込む黒いパーツも軸をある程度削らないとガチガチにはまり過ぎて動かなくなることがあるので注意。


そんな感じで、クセは強いし難易度も高めのキットになっております。

しかし愛情を注いで丁寧に作って上がれば、綺麗で可愛いセイバーさんに仕上がってくれます。

こんなちっちゃなセイバーが机にちょこんと立っているのを見ると、えへへ・・・ となってしまいます。





それでは!

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