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episode6「宇宙と地球と」
発売:2013年3月22日 脚本:むとうやすゆき 監督:古橋一浩 絵コンテ:松尾衡/古橋一浩 演出:初見浩一 作画監督:高橋久美子/寺岡巌/柴田淳/茂木信二郎/濱田邦彦
 ネェル・アーガマ ブリッジ
レイアム 「ゼネラル、レビル……」
オットー 「…………」
 ガランシェール ブリッジ
フラスト 「くッ……」
 ユニコーン
バナージ 「……! ……はッ!?」



 ローゼン・ズール
《ローゼン・ズール》
 VS
《リゼル部隊》
アンジェロ 「墜とすのはたやすいが!」
.
アンジェロ 「手ごころを加えるのは今回だけと知れ。連邦のザコ共がっ!」
《ローゼン・ズール》
 VS
《リゼル部隊》《ジェガンA2型部隊》

 ゼネラル・レビル ブリッジ
《シナンジュ》
 VS
《ゼネラル・レビル》
応急士 「ビーム直撃! 右舷中央上構部、被弾!」
艦長 「副長! 被害報告をあげろ!」
副長 「R104(ロメオ・ワンオーフォア)中破! 戦闘不能の模様」
艦長 「何が起きている……」
センサー長 「敵モビルスーツによる長距離射撃と思われます!」
艦長 「ビーム攪乱幕、展開!」
《ゼネラル・レビル》
ビーム攪乱ミサイル一斉発射
センサー長 「敵モビルスーツ、急速接近中!」
船務観測員 「ビーム減衰率、86%に減少!」
通信士 「マット小隊、アラン小隊、発進せよ!」
船務観測員 「63%!」
副長 「第五、第六砲門、撃ち方用意!」
船務観測員 「42%!」
艦長 「全艦及び展開中の作戦各機、砲撃用意」
船務観測員 「27%……18%!」
艦長 「目標、接近中の敵モビルスーツ!」
船務観測員 「ビーム減衰率、12%!」
艦長 「撃てえ!」
《シナンジュ》
 VS
《ゼネラル・レビル》《ジェガンA2型部隊》
 シナンジュ
フロンタル 「……(ニヤリ)」
《シナンジュ》
 VS
《ジェガンA2型部隊》


 ネェル・アーガマ ブリッジ
サーセル 「ゼネラル・レビル、進路変更。本宙域より離脱する模様!」
オットー 「…………」
ミヒロ 「…………」
 ネェル・アーガマ 一室
ミコット 「…………」
 ガランシェール ブリッジ
ミネバ 「…………」
 ユニコーン
バナージ 「…………」

 シナンジュ
フロンタル 「これで少しは話ができる。『箱』の鍵……バナージ・リンクス」


 メインタイトル『機動戦士ガンダムUC』


 ネェル・アーガマ 下部デッキ
ミネバ 「バナージは信じられて?」
「私たち……ネオ・ジオンと連邦の人たちが、本当にうまくやっていけるか。『ラプラスの箱』を前にしても……」
「バナージ……私ね、地球で色々なものを見たわ。知識はあったけど、実際に見て聞いて感じて、体験して初めて知ったことになるんだなって思った。私は今まで世界を知らなかったんだって」
バナージ 「おれも同じだ。地球で見て感じて……思い知った。人は知りあえても、そう簡単に手を取り合うことはできない。生まれやしがらみから自由になれないのも人間なんだ」
「でも、あの人は……カーディアス・ビストは、それでも『ラプラスの箱』の解放を望んだ」
ミネバ 「私も信じたい。人の善意を」
バナージ 「『ラプラスの箱』の最終座標は……」


 サブタイトル episode6「宇宙と地球と」


 宇宙/ジェスタ/ジェスタ・キャノン
通信1 「捕捉した! 船体確認、船籍照会!」
通信2 「間違いない! ガルダを襲ったやつだ! 丸二日間もどこに隠れていやがった!?」
ナイジェル(通信) 「"袖付き"の偽装貨物船に告げる。ただちに停船せよ」
ナイジェル 「繰り返す。"袖付き"の偽装貨物船に告げる。ただちに停船せよ」
ナイジェル(通信) 「"袖付き"の偽装貨物船に告げる。ただちに停船せよ。繰り返す。"袖付き"の偽装貨物船に告げる。ただちに停船せよ」
ワッツ 「ぐ、ぬぬ……ぐっ……!」
「出てきやがれユニコーン!」
ダリル 「ワッツ!」
ワッツ 「くッ!」
ダリル(通信) 「ったく、ユニコーンに海に叩き落とされて、まだカッカきてやがる」
ナイジェル 「…………」
ワッツ 「足を止めます!」
《ジェスタ・キャノン》
 VS
《ガランシェール(無人)》
ナイジェル 「……静かすぎる」
「……! ワッツ!」
ワッツ 「ん?」
ナイジェル(通信) 「そいつから離れろ! 早く!」
《ガランシェール》 爆発
ナイジェル 「ワッツ……ワッツ!」
ワッツ 「お……おぉ……」
ナイジェル 「ぐッ……」



 ラー・カイラム 艦長室
マーサ(通信) 「あなたのせいよ」
「ユニコーンを逃がす算段をつけたのはあなたでしょう、ブライト艦長。まんまと地球の反対側におびき出されて……。ネェル・アーガマとネオ・ジオンの本隊は今ごろ、とっくに月方面へ移動しているということね」
ブライト 「私の判断が裏目に出たことは認めます。フル・フロンタルがこうも早く動いて、ネェル・アーガマをかすめ取るとは予想していませんでした」
マーサ(通信) 「ゼネラル・レビルを退かせたほどの大部隊をなぜ見失ったの?」
ブライト 「ゼネラル・レビルに課せられた任務の性質上、地球周辺のパトロール艦隊はすべて退去させられていました。また、参謀本部に民間からの圧力がかかったようで」
マーサ(通信) 「…………」
ブライト 「マーサさん。ネオ・ジオンにここまでの行動を起こさせる『ラプラスの箱』とは何なのです?」
マーサ(通信) 「……我がビスト家に伝わるタペストリーのこと、あなたは御存じ?」
「箱を守護するのは、白きユニコーンと黒き獅子。守りきれないのであれば、消し去るまでのこと。もうロンド・ベルの力は借りません」
ブライト 「…………」


 バンシィ・ノルン
地球・某所・連邦軍基地
打ち上げシャトルに格納され発射を待つ 《バンシィ・ノルン》
リディ 「…………」


 ネェル・アーガマ 乗員用個室
フラスト 「ガランシェールが沈んだそうです」
ジンネマン 「……そうか」
フラスト 「ギルボアの代わりをやるようになって、やっと少し舵が手に馴染んできたところだったんですがね」
「こいつも、何だかんだ言って、ガランシェールに馴染んでた。あのゴミ溜めから連れ出して何年ですかねぇ……。今となっちゃ、本当の家族より……」
「……(退散)」
ジンネマン 「…………」
「……ぉっ?」
「連邦の艦に乗り込んだら、隙を見て乗っ取ってやるつもりでいたが……。だが、そんなことはもうどうでもいい。お前さえ……お前さえ生きていてくれれば、それで……」



 ネェル・アーガマ MSデッキ
放送 「ハンガーデッキへ受け入れた機体は、必ず冷却を確認! 本艦の搭載モビルスーツへの整備作業については、各班、当初の予定通りに進行」
ネオ・ジオン兵1 「艦内は意外に新しいな」
ネオ・ジオン兵2 「報告では、艤装し直したそうです」
ネオ・ジオン兵3 「だが、モビルスーツを床に立たせておくっていうのは……」
ネオ・ジオン兵1 「重力に魂を奪われている連中の発想だな」
放送 「整備指揮所より、ハンガーデッキ作業中の各班へ。ネオ・ジオン側モビルスーツへの艦側電源の割り当てについては、艦長判断で了承されている。要請には適宜、最寄りのステーションにて電源を提供。柔軟に対応せよ」
ネオ・ジオン兵 「…………」
連邦整備兵 「……!」
ネオジオン兵 「…………」
連邦整備兵 「……チッ」
.
整備兵 「頭部のダメージ、やはり酷いな」
整備兵たち (まだ生きているセンサーを……)
(バインダーの関節部分は……)
(復旧したセンサーについて班長に相談を……)
(アナハイム製の統一規格の部品だよそこは!)
※背景台詞のため、すべては聞き取れず
タクヤ 「ファンネルは全滅。オプションも無くなって、ほとんど丸腰になっちまった」
「ユニコーンガンダムの方は、ちょっと考えていることがある。ユニコーンに、インダストリアル7からの戦闘データが全部入ってるだろ? そいつを解析して、俺なりにさ……って、おい、バナージ?」
バナージ 「うん……」
タクヤ 「こうなっちまったら、ユニコーンを強くしたところで誰と戦うんだか……」
ミネバ 「タクヤさん」
タクヤ 「え、ぇっ?」
ミネバ 「ミコットさんは、どうしていますか? まだ一度も顔を合わせていないのだけれど」
タクヤ 「あぁ、ギブニーさんの使いで機関室に……。あいつ、あれからますますヤバい感じなんだよな……」
ミネバ 「…………」
バナージ 「タクヤは……大丈夫なんだな?」
タクヤ 「おれは、まぁ……」
「お前こそ、どうなんだよ。『ラプラスの箱』の座標、もうわかってんだろ?」
ミネバ 「…………」
タクヤ 「いつまでも隠しておくわけにはいかないぜ。"袖付き"の連中、今はおとなしくしてるけど――」
放送 「ブリッジへ! 機関室で異状! いや、緊急事態!」

 ネェル・アーガマ 機関室
シドー 「わしゃぁここを動かぁん! 断じて動かんぞ!」
レイアム 「何事だ!?」
ミヒロ 「シドー機関長が……」
シドー 「レイアム副長! もう耐えられん! 今すぐこいつらに出てってもらってくれ!」
レイアム 「…………」
シドー 「我々には、この艦をネオ・ジオンに明け渡した覚えはない!」
レイアム 「機関長……」
ネオ・ジオン兵 「……!」
シドー 「ぬっ……!」
ウタルデ 「我々も同じ気持ちです」
ギブニー 「そうだ! 副長だって、この現状に納得なんかしとらんのでしょうが!」
レイアム 「ゼネラル・レビルは、我々を沈めるつもりでいた。今はこうする以外――」
ウタルデ 「それでネオ・ジオンの占拠を許すんですか。敵の敵は味方なんて理屈、部下に聞かせられませんよ!」
シドー 「連中は、我がもの顔でネェル・アーガマを闊歩している! 機関室にまで兵を常駐させろと言ってきた!」
一同 (ざわざわ……)
ウタルデ 「死んでいった仲間たちのためにも、断じてこの状況は容認できない!」
ギブニー 「ネオ・ジオンは、すぐにこの艦から出ていけ!」
連邦兵一同 「そうだ! そうだ! 出ていけ!」
「出ていけ! 出ていけ!」
コンロイ 「なんだなんだ? やるんなら、一声かけてくれりゃいいものを」
レイアム 「コンロイ少佐!」
シドー 「ああ! エコーズのあんたらも手伝え! 隊長や、大勢の隊員をやつらに殺されただろうが!」
コンロイ 「フッ」
アンジェロ 「言いたいことはわかったが」
「我々が退去を拒否したら、どうするというのだ?」
ミコット 「力ずくでも追い出してやるわよ!」
「私たちを守るふりをして、連邦のモビルスーツをいっぱい墜ち落として!」
アンジェロ 「我々が守ったのは『箱』の鍵だ。貴様らがどうなろうと知ったことではない」
ミコット 「くッ……!ぁっ……」
ミヒロ 「あなた方に窮地を救ってもらったことは事実で、感謝もしていますが……。やはり、仲間を大勢殺したあなたたちを受け入れることはできません」
アンジェロ 「お互い様だと言っている」
一同 「…………」
ミネバ 「アンジェロ。軽はずみな行動は許しません」
ミコット 「っ……」
ミネバ 「失礼があったのならお詫びします」
「いま私たちは、共に生き延びなければなりません。どうか心を鎮めてください」
ミコット 「あなた、地球で何をしてきたの? 状況悪くなってるんだけど。あなたにしか出来ない、大切なことってこのこと?」
ミネバ 「…………」
オットー(放送) (ピィィィィ……エヘン、エヘンっ)
「艦長より達する。そのままで聴いてほしい」
「諸君も知っての通り、我々は『ラプラスの箱』をめぐる謀議に巻き込まれ、ほかならぬ地球連邦軍から追われる身となってしまった。この共同戦線は、我々の置かれた理不尽な状況を脱するために必要な選択だった。これは服従ではない。またネオ・ジオンの諸君も、本艦に進駐しているつもりはない。生き残るには、いまは彼らと行動を共にするしかない。各員とも、軽挙妄動はくれぐれも謹んでもらいたい」
「以上だ」
アンジェロ 「……フフッ」
「わかったろう?」
シドー 「ぐッ……」

 ネェル・アーガマ ブリッジ
オットー 「……ふぅ」
フロンタル 「ご協力に感謝します」
オットー 「ん……」
「ああは言ったが、むろん私にもジオンに与するつもりはない。たとえ友軍に弓引かれてもな。あんた方に『ラプラスの箱』を渡して、地球圏を再び騒乱に巻き込むなど、もってのほかだ!」
フロンタル 「かと言って、この艦には他に生き延びる道がない」
オットー 「ぅっ……」
フロンタル 「囮になったガランシェールにおびき出されて、ラー・カイラムは今ごろルナツー方面にいるでしょう。向こうが転進したところで、合流できる頃には目的地に着いてしまっています」
オットー 「目的地……暗礁宙域の真っただ中か」
フロンタル 「ルウム戦役の名残りをとどめるこの暗礁宙域……。人類の闘争の足跡を辿らせ、人が『箱』を手にすることの意味を伝えようとしているのだとすれば、最後のポイントがそこに設定されていたとしても、おかしくはない」
オットー 「あんたら、ユニコーンのデータを傍受していたんだろう? 正確な座標をもう知ってるんじゃないのか?」
フロンタル 「暗礁宙域ということまではわかっています。が、そこから先は傍受できなかった」
レイアム 「なぜです」
フロンタル 「ユニコーンがそれを拒んだからでしょう。バナージ君という乗り手を得て、あれは当初の仕様になかった性能を発揮しつつあるようだ」
レイアム 「…………」
オットー 「…………」
フロンタル 「まずは、『ラプラスの箱』を手に入れることを考えましょう」
オットー 「む……」
フロンタル 「『箱』はあなた方にとっても延命工作の切り札になる。バナージ君もそれはわかっているはずです。いずれ――」
オットー 「そう言うあんたは、『箱』を手に入れて何をしようっていうんです?」
「シャアの再来と呼ばれる男が、単純にジオン再興を目的にしているとは思えない。そろそろ腹の内を明かしてもらいたいもんだな」
フロンタル 「…………」
ミネバ 「私も聞きたい」
アンジェロ 「……!」
ミネバ 「聞かせてもらおう。フル・フロンタル大佐。お前の本音を」
フロンタル 「いいでしょう」
ミヒロ 「……!」
ミネバ (放送回線を開き)「かまわないな?」
フロンタル 「もちろんです」
「……私たちスペースノイドが欲しているのは、まず自治権の確立です。連邦は決してこれを認めません。認めた瞬間に、主従が逆転してしまうことを知っているからです」
フロンタル(放送) 「理由は明白です。現在の地球圏の生活はエネルギーも食料も、経済活動そのものも、7つのサイドと月があるからこそ回っている。地球という惑星単体では、もはや20億の口も賄えないのが実情です。対してスペースノイドは、地球を切り離しても充分に自活することができる」
フロンタル 「ジオン・ダイクンは、この事実こそ武器にするべきでした。しかし彼は優れた思想家ではあっても政治家ではなかった。ジオンの理念をねじ曲げ、独立戦争に利用したザビ家にしても、二度にわたるネオ・ジオン戦争にしても同様です」
フロンタル(放送) 「自分たちの存在を認めさせるという発想を捨てない限り、連邦との戦いに勝利は無い。月と7つのサイドの連携を強化し、中央を間引きした経済圏を確立する。すなわち、サイド共栄圏の建設」
エコーズ隊員 「筋は通ってるな」
フロンタル(放送) 「各サイドが経済協定を結び、地球を排斥すれば、地球は――」
フロンタル 「経済的に何の価値もない、田舎になり果てる。連邦政府も立ち行かなくなるでしょう」
フロンタル(放送) 「そのまとめ役たり得るのは、唯一、ジオン共和国だけです。連邦の傀儡とはいえ、あそこには曲がりなりにも認められた自治権がある」
フロンタル 「問題は、その自治権返還期限が4年後に迫っているということです。共和国が元のサイド3に戻り、地方自治体以上の活動は許されぬとなったら、サイド共栄圏へ至る流れも生まれなくなる」
ミネバ 「そんな時に届いたのが、『ラプラスの箱』を譲渡するという、ビスト財団からの申し出だったというわけか」
フロンタル 「はい。カーディアス・ビストが我々の計画を知っていたとは思えませんが、時期的に見て、共和国の解体で連邦体制が硬直するのを嫌ってのことだったのでしょう。共和国解体に合わせて、連邦がジオン根絶を期しているのは、周知の事実です。ニュータイプ神話の破壊装置――ユニコーンガンダムが体現する通り」
ミネバ 「大佐が『箱』を使って手に入れようとしているのは"時間"……。連邦を脅し、共和国の解体を引き延ばした上で、サイド共栄圏とやらを作る暇を稼ごうというわけだ」
フロンタル 「おっしゃる通りです」
ミネバ 「……聞いてしまえば、つまらぬ話だ」
「連邦を蚊帳の外に置いたサイド共栄圏の構築。変わろうとしない者に変われと要求するより、無視してしまえばいいという、人類の革新を夢見たジオン・ダイクンの理想からは遠い。地球を人の住めない星にして、人類を残らず宇宙(そら)へ上げようとしたシャアの狂気、熱情からも程遠い……」
「お前は本当にそれでいいのか? お前の言うサイド共栄圏が実現した時、アースノイドは地球の再開発を加速させるだろう。自分たちだけで経済を賄うために。それは西暦の時代の再現だ。貧困の中で育つことになる新しい世代が、やがてスペースノイドへの仕返しを目論むことだってあるかも知れない。かつてジオンが一年戦争を引き起こしたように、調和も革新もなく、弱者と強者が立場を入れ替えながら続く未来。再び人の前に立つと決めた男が、そんなことで……」
フロンタル 「姫様の気持ちはお察しします」
「いい悪いという問題ではありません。それが人の世だということです」
「器は、考えることはしません。注がれた人の総意に従って行動するだけです。全人類を生かし続けるために」
ミネバ 「…………」
バナージ 「……なんだか、他人事みたいだ。自分たちの今後を語っているのに、あなたの言葉には他人事みたいな冷たさを感じる」
フロンタル 「…………」
バナージ 「ユニコーンガンダムを包み込んだあの光。あれは、温かかった……。おれが知ってるみんなの思いが重なりあったような……。あんな可能性が、人にあるのなら……」
フロンタル 「同じ光を、私も見た。もっと大きな光をだ」
バナージ 「……!」
フロンタル 「サイコフレームを媒介に、おそらくは地球圏の全人類の無意識を集積・物理的パワーに転化したのであろう光。小惑星アクシズを押し返したサイコ・フィールド」
レイアム 「アクシズ・ショック……」
フロンタル 「だが、それほどの可能性が示されても、人は変わらなかった。現状を維持するためなら、可能性さえ葬る。それが人間だ。我々はその現実の中で、平和と安定を模索してゆくしかない。君が言う可能性というやつは、争いを引き起こす毒になることもあると自覚した方がいい」
バナージ 「…………」
ミネバ 「……私が知っているシャア・アズナブルは、本当に死んだな」
「……インダストリアル7。そのコロニービルダーたる、メガラニカ」
バナージ 「……!」
ミネバ 「そこが、ラプラス・プログラムが示した最終座標だ」
フロンタル 「……ほう」
バナージ 「……くッ」
ミネバ 「……その少年には、荷が重い」
フロンタル 「確認させてもらいたいな、バナージ君」
バナージ 「…………」
フロンタル 「ふむ。私は一度、レウルーラに戻る。キャプテンも同行願いたい。後を頼むぞ、アンジェロ」
アンジェロ 「はっ!」



 宇宙
浮遊する地球連邦のシャトル
《バンシィ・ノルン》 射出
 シャトル発射施設内の一室(回想)
アルベルト 「ネオ・ジオンの手に『箱』が渡るのを防ぐという点では、ビスト財団と連邦政府の利害ははなから一致している。その脅威の前には、もはや『箱』の存続も絶対条件ではない」
「バンシィは本来、強化人間用に造られたマシーンだが……」
リディ 「バナージは乗りこなしている。おれもやってみせるさ」
アルベルト 「それと、もうひとつ」
「可能なら……"袖付き"に拉致された強化人間……プルトゥエルブを奪還してもらいたい。理由は……想像に任せる。ただ、私が万難を排して少尉をバンシィのパイロットに推したのは、叔母たちに黙ってこのことを頼める相手と見込んだからでもある」
「バンシィをもってしてもユニコーンを破壊できない時は、ビスト財団は奥の手を使わざるを得ない。そうなれば、なにもかもが失われる。それは少尉も望むことではあるまい」
リディ 「おれは、あんたの腹違いの弟を殺すことになる。それでいいのか?」
アルベルト 「既に血塗られた道だ。あれは事故……いや、そうではないな……」
 バンシィ・ノルン
アルベルト(回想) 「私の家……ビスト家では血族内での殺し合いが続いている。叔母のマーサが、ああも頑なになってしまったのも、彼女の父――すなわち我々の祖父が、曾祖父サイアムに殺されたためだ。男たちの論理が支配する世界への復讐。男の身としては、簡単に受け容れるわけにはいかないが……この世界は一度、さっぱりさせないといけないのかもしれないな」
リディ 「くッ……」
アルベルト(回想) 「ユニコーンやバンシィのような魔物を造り出してしまう我々は、既に破滅の戸口に立っているのだろうが……」
リディ 「…………」



 ネェル・アーガマ 船室
ハロ 「バナージ、オキャクサン、オキャクサン」
バナージ 「あっ……マリーダさん。もう起きても――」
マリーダ 「これの、味が苦手なんだ。手伝ってくれ」
バナージ 「えっ」
マリーダ 「病人用で身体には良いらしいが……とにかく不味い」
ハロ 「バナージ、テツダエ、テツダエ、トニカクマズイ」
.
バナージ 「うぇっ! 本当に不味い……」
マリーダ 「だろう」
バナージ 「マリーダさん、好きな食べ物は何ですか?」
マリーダ 「何だ、急に」
バナージ 「嫌いなものより、好きなものが知りたいから」
マリーダ 「考えたこともない……」
バナージ 「特に美味しいと思うものは? 何かあるでしょう。ほら、甘いものとか」
ハロ 「デザート、デザート」
マリーダ 「……アイスクリーム、かな」
バナージ 「あります! うまい店が。インダストリアル7に。今度……あっ……」
マリーダ 「大佐の言うことは、正しいな」
バナージ 「……そう思います。でも、いつもそうなんだ」
「"でも"……"それでも"……そう思ってやったことが、みんな裏目に出てしまう。いくら足掻いたって、もう……」
マリーダ 「だがそのお陰で、私は今こうしてお前と話をしている」
「お前の感じ方は間違っていない。"自分の中の可能性を信じて、為すべきと感じたことに力を尽くせばよい"……あれは呪縛ではない。お前にそれを伝えた人もまた、そう生きたのだろう。何の確信もなく、ただ良かれと信じて」
バナージ 「でも……無責任ですよ、それは。自分でやり遂げもせず……」
マリーダ 「そうかも知れない」
「でも……それでも……他人ではない存在に委ねられたのは、何よりの幸いだった……。きっとこんな風にして、世界は少しずつ前に進んでいく。あきらめることなく、囚われることなく、望みを持ち続ければ」
バナージ 「…………」
マリーダ 「チャンスは必ず来る」
「その時は迷わず、ガンダムに乗れ」
 ネェル・アーガマ 艦内通路
マリーダ 「……! 姫様」
ミネバ 「もういいのか」
マリーダ 「はい」
ミネバ 「すまない、マリーダ。私は……」
マリーダ 「姫様も、どうか、お心のままに」
ミネバ 「…………」(頷く)


 ネェル・アーガマ モニタールーム
タクヤ 「コンロイさんには伝えたよ。慎重にやれってさ」
シドー 「艦の総意が得られん以上、仕方がない」
ギブニー 「よし。こいつが突破口になりゃあ、奴らを追い出せる」
タクヤ 「でもさ、ミコット……。あの子が行動を起こすつもりだなんて、本当に信じてんのかよ。フル・フロンタルに、『箱』の座標を教えちまったんだぜ」
ミコット 「油断させるためよ」
タクヤ 「でもさ――」
ミコット 「女の嘘はね、肌にピリピリくるの。あの子は本気よ」
一同 「…………」
タクヤ 「女はわからねえなぁ……」
「……!?」
アンジェロ 「何をしている」



 レウルーラ MSデッキ
ジンネマン 「脚がありませんな……」
フロンタル 「ゼネラル・レビルの奇襲がなければ、キャプテンなら我々が現れなくてもネェル・アーガマを占拠していたのではないか?」
ジンネマン 「それをお聞きになりたかったんで?」
フロンタル 「虚しくなったのかな」
「永遠に晴らしようのない恨みを抱き続けるのが虚しくなって、別の可能性を夢見た。そうさせたのは、あの少年……それとも、マリーダ中尉」
ジンネマン 「確かに、晴らして晴らせる恨みじゃない。でも虚しいってのとはちょっと違う。疲れたんでしょう。何もかも諦めて、暗い所でうずくまってる自分ってやつに……。シャアも――ザビ家への復讐より父親が夢見たニュータイプの世界を拓くことを望んだ、シャア・アズナブルも……いまの私と同じ心境だったんじゃありませんか?」
フロンタル 「もし、シャア・アズナブルがいまも生きているとしたら、それはもう、人ではなくなっているのではないかな」
ジンネマン 「…………」
(コール音)
フロンタル 「どうした」
ヒル(通信) 「大佐。こちらに接近する艦があります。連邦のパトロール艦のようです」



 ネェル・アーガマ ブリッジ
通信音声 「こちらL1パトロール所属、哨戒艦エルファロ」
「ロンド・ベル、ネェル・アーガマ。貴艦よりの救難信号を受信した。応答されたし」
オットー 「どういうことだ? 救難信号なんぞ誰が出した?」
通信音声 「ロンド・ベル、ネェル・アーガマ。状態の詳細について応答されたし」
オットー 「あんな艦1隻で……。ミヒロ少尉!」
ミヒロ 「は、はいっ!」
通信音声 「ネェル・アーガマ。応答できない状況にあるのか? 通信機器に障害がある場合は、光学信号で応答されたし」
オットー 「すぐに帰ってもらえ。うろうろさせておいたら、ネオ・ジオンの連中が黙っていないぞ」
ミヒロ 「了解!」
通信音声 「!? ちょっと待て!」
「ロンド・ベル、ネェル・アーガマ、至急応答されたし! 貴艦の周囲に、ネオ・ジオンの艦艇を確認。ムサカ級2、レウルーラ級1……いずれも連邦軍の識別信号を発している。貴艦からの説明を求む! 状況次第では、こちらは戦闘態勢に入る。応答されたし」
ミヒロ 「…………」
通信音声 「ロンド・ベル、ネェル・アーガマ。貴艦の任務、航行目的を明らかにせよ! 繰り返す。貴艦の任務、航行目的を明らかにせよ」
※以下、セリフの後ろで通信音声続行。全ては聞き取れず
レイアム 「艦長……」
オットー 「うむむ……」
アンジェロ 「沈めるのだ、艦長。早く攻撃の指示を出せ」
オットー 「馬鹿を言うな。相手は味方だぞ!」
アンジェロ 「そうしなければ奴らは援軍を呼ぶ。こちらが沈められるぞ」
オットー 「…………」
アンジェロ 「これはあなたの責任だ」
サーセル 「うわっ」
(親衛隊員の手により、画面に映し出されるモニタールーム)
オットー 「おぉッ……!?」
アンジェロ 「艦内に不心得者を出して、我々の共同戦線を危機にさらした」
レイアム 「彼らが救難信号を!?」
アンジェロ 「我々の艦から撃ってもいい。だが自分たちの始末は自らつけるべきだ。断るなら、共同戦線は破棄されたものと見なす」
オットー 「ぐっ……ぬぬ……」
アンジェロ 「決断を。オットー艦長!」
 同・艦内通路
通信音声(放送) 「ロンド・ベル、ネェル・アーガマ。至急応答せよ」
「繰り返す。ロンド・ベル、ネェル・アーガマ。至急応答せよ。これ以上応答がない場合、当守備隊の規定に従い、貴艦に対処する」
バナージ 「ダメだ、そんなこと……!」
 同・モニタールーム
シドー 「チッ……」
タクヤ 「くっ……」
ミコット 「…………」

 ネェル・アーガマ ブリッジ
アンジェロ 「早く決断しろ。民間人だっているんだぞ」
オットー 「ぐッ……」
「…………ふぅ」
「彼らに指一本触れてみろ! その首をねじ斬ってやるぞ若造!」
アンジェロ 「なッ!?」
オットー 「あんたらは軍人じゃない! やはりテロリストだ! テロリストと交渉はせん!」
ヘルム 「…………」(ガッツポーズ)
オットー 「あんたたちとの付き合いはこれまでだ!」
 同・艦内通気口
コンロイ 「よく言った、艦長」
 同・モニタールーム
エコーズ部隊突入
ネオ・ジオン兵 「ぐわッ!?」
 同・ブリッジ
アンジェロ 「あッ……あぁ……」
「ぐッ……貴様らッ!」
サーセル 「うわっ!?」
アンジェロ 「くっ……!」
レイアム 「う、あぁっ……!」
アンジェロ 「くッ!」
オットー 「パトロール艦に状況知らせ! 離脱させろ!」
 同・艦内通路
アンジェロ 「大佐が御留守のときに……!」
 同・別の通路
アレク 「どうすんです?」
フラスト 「どうするったって……。モビルスーツ・デッキだ。ガランシェール隊の機体だけは確保しとけ!」
 同・別の通路
バナージ 「うわっ!?」
コンロイ 「バナージか。モビルスーツ・デッキへ急げ」
バナージ 「えっ」
コンロイ 「ガンダムに乗って、ネオ・ジオンのモビルスーツのコックピットを残らず潰せ。無駄な戦闘を防げる」
バナージ 「はい!」
コンロイ 「バナージ!」
「気負うなよ。ダグザ隊長にもらった命、無駄にするな」
バナージ 「……はい!」

 ネェル・アーガマ ブリッジ/外観
通信1 「ネオ・ジオンの連中を艦から出すな。レウルーラに対して人質に使える!」
通信2 「エンジンブロック制圧!」
通信3 「艦首方向へ2人逃走!」
通信4 「モビルスーツ・デッキの守りを固めろ!」
通信5 「モビルスーツ・デッキ、依然、敵兵と交戦中! 応援を要請する!」


 ネェル・アーガマ MSデッキ
整備兵1 「整備指揮所制圧完了! 復旧作業開始」
整備兵2 「敵パイロットをモビルスーツに行かせるな!」
バナージ 「くッ……」
「……!? うわぁっ!」
フロンタル 「そこまでだ、バナージ君」
「下手な真似はしない方がいい。『箱』の在り処が明らかになった今、我々はためらいなく君を殺すことができる。ユニコーンを壊すこともな」
バナージ 「ぐッ……!」
フロンタル 「なぜ否定する。連邦に『箱』を引き渡せば、これまで通りのいびつな世界が続くだけのことだ。それは、変革を願っていた君の父上の遺志に反することではないのか? 『箱』を使って、棄民たるスペースノイドの宿願を果たせるのは我々だけだ。君に何ができる? 君は『ラプラスの箱』をどう使うというのだ」
バナージ 「みんなのために……みんなのために使う……!」
「連邦もジオンも、宇宙も地球も関係ない。みんなのために『ラプラスの箱』を……!」
 ローゼン・ズール
アンジェロ 「……! 大佐!」
.
フロンタル 「君の言う"みんな"とは何だ。ひとりの人間がすべての意志の代弁者になることは出来ない。器にでもならない限り」
「だが器になれるのは、己を空にし、狂気のさらに向こうへ立ち入った者だけだ。それは容易なことではない……が、君には才能がある。君が本当に器たらんとするなら、私とともに来い」
バナージ 「……!」
フロンタル 「父の思いを託され、訓練を受けさせられた君は、一種の強化人間だ。その力を示してしまった以上、もう君は"みんな"の中には帰れない。いつか私と同じ絶望に突き当たることになる!」
マリーダ(拡声) 「"それでも"と言い続けろ、バナージ!」
 ローゼン・ズール
《クシャトリヤ・ベッセルング》
 VS
《ローゼン・ズール》
アンジェロ 「死に損ないがッ!」
.
ミネバ(拡声) 「兵を引きなさい、フル・フロンタル。私たちはお前と同じ道は歩まない!」
バナージ 「オードリー……!」
ミネバ(拡声) 「赤い彗星の再来……その力強さにすがった時もあった。連邦に追い詰められた私たちには、他に何もなかった」
「でも、お前はシャアではない。私の知っているシャア・アズナブルは、人の可能性を信じていた!」
 ローゼン・ズール
アンジェロ 「なぜ大佐のお考えを理解しようとしないッ!」
《ローゼン・ズール》 インコム誤射
《クシャトリヤ・ベッセルング》 踏みつけ
アンジェロ 「ぐはぁッ!」
.
ミネバ(放送) 「ガランシェール隊、ネオ・ジオンの将兵たちにも聞いてもらいたい」
「 『ラプラスの箱』がどのようなものであれ、それは私たちに大きな転機を与える。フロンタルの言うような未来を呼び込むことも出来るでしょう。それは、おそらく正しい。人類を永続させていくためには、唯一無二の現実的な解答かも知れない。でもそれは、本当に未来と呼べるものか」
「未来とは、今とは違う時間――より良き世界を指す言葉ではなかったか? そこに、ジオン・ダイクンが夢見た人の進化と調和は無い。ジオンの名を受け継ぐ者として、一年戦争の惨禍を引き起こした者として、私たちには責任があるのです! 現実を現実と受け容れるだけでは――」
 クシャトリヤ・ベッセルング
ミネバ 「その責任を果たせない。ユニコーンが示したあの光は――」
ジンネマン(通信) 「マリーダ・クルス」
マリーダ 「……!?」
ジンネマン(通信) 「コックピットを開けろ」
ミネバ 「……! マリーダ!」
 ローゼン・ズール
アンジェロ 「ザビ家の忘れ形見が言うことかッ!」

 MSデッキ/クシャトリヤ・ベッセルング
バナージ 「オードリー!」
ジンネマン 「それでいい。姫様を連れてコックピットから出ろ」
ミネバ 「……マリーダ! しっかりしてマリーダ!」
マリーダ 「…………」
ミネバ(放送) 「ジンネマン! お前はまだ過去に囚われているのか! マリーダがいるというのに! お前も責任を果たしなさい! ジンネマン! マリーダを救ったときから、あなたは――」
ジンネマン 「理屈では消せんのです」
「恨みも……後悔も……。何も……してやれなかった……! 怖かったろうに、痛かったろうに……何も……! フィー……マリィ……」
マリーダ(放送) 「お……おとうさん……」
ジンネマン 「……!?」
マリーダ 「わがままを……許してくれますか……」
ジンネマン 「…………」
「うッ……うっ……」
「……赦す」
「最後の命令だ……。心に、従え」
マリーダ 「了解!」
 ローゼン・ズール
アンジェロ 「ジンネマン! 貴様ァッ!」
.
バナージ 「うわッ……!」

 ローゼン・ズール
アンジェロ 「お前たちは! いつだってそうだ!」
「無責任で! 弱くて! だから……ぐはッ!」
《クシャトリヤ・ベッセルング》
 VS
《ローゼン・ズール》
アンジェロ 「だから、人を超えた力がいる……! 大佐は人を超えられた方だッ!」
バナージ(拡声) 「人の未来は……」
アンジェロ 「!?」
バナージ 「人が作るものだろ……!」
【《ユニコーン》 NT-D発動】
 MSデッキ/ユニコーン/ローゼン・ズール
バナージ 「人は、弱くて……不完全で……だから託すんだ!」
バナージ(拡声) 「託されて、歩き続けるんだ。どんなに辛い道であっても……!」
アンジェロ 「なんだ……この光……!?」
フロンタル(通信) 「アンジェロ」
アンジェロ 「大佐ぁ!」
バナージ 「アンジェロ!」
フロンタル(通信) 「バナージ君。我々はこれで失礼する」
バナージ 「待て!」
 ローゼン・ズール
フロンタル 「ここから先は競争だ」


 ダカール 移民問題評議会
議員 「暗礁宙域の封鎖などと……」
マーサ 「会議中に失礼」
「とっておきの解決策があります、ローナン議長」
ローナン 「…………」


 宇宙 ネェル・アーガマ外観
レイアム(放送) 「全艦、最大船速。消火作業中の各員は加速に注意しろ」

 ネェル・アーガマ MSデッキ
フラスト 「あれがフルアーマーか……」
「で、俺たちはどうします?」
ジンネマン 「楽にしてくれと言ったら、引き受けてくれるか……?」
フラスト 「冗談じゃありませんよ。まだやらなきゃならないことが沢山ある」
「俺にも、キャプテンにも」
ジンネマン 「……そうだな」

 レウルーラMSデッキ
アンジェロ 「…………」
 同・ブリッジ
フロンタル 「…………」



 ネェル・アーガマ ブリッジ/艦内全域
オットー(放送) 「艦長より達する」
オットー 「これより本艦は、インダストリアル7に向かい『ラプラスの箱』を確保する作戦を実施する」
オットー(放送) 「期せずして、当初の任務に戻った格好だが、これは軍の命令によって行う作戦ではない」
「生き延びるため。フル・フロンタルの手に『箱』が渡るのを阻止するため、本艦が独自で行う作戦である。フル・フロンタルが示したサイド共栄圏構想と、ミネバ殿下が言う可能性に揺らぐ未来。どちらが正しいことなのかは、私にもわからない。それを決めるのは我々ではなく、いまを生きる若者たち。これから生まれてくる、まだ見ぬ子供たちだろう。彼らに判断を委ねるためにも、我々は生きて帰らねばならない。持ち帰った『箱』と共に、真実を世界に問わねばならない」
 メガラニカ 氷室
サイアム 「…………」
 ネェル・アーガマ MSデッキ
オットー 「軍人として、ひとりの大人として。諸君の健闘に期待する!」



 フルアーマー・ユニコーンガンダム
バナージ 「バナージ・リンクス、フルアーマー・ユニコーンガンダム、行きます!」
「帰ってきた……」
サーセル(通信) 「6時方向より、高熱源体接近!」
バナージ 「……!?」
 ネェル・アーガマ ブリッジ
サーセル 「モビルスーツです。ゲタを履いている模様!」
レイアム 「パトロール艦からの一報を受けて、ゼネラル・レビルから差し向けられたのかも知れません」
オットー 「こんな時に……」
「ミノフスキー粒子散布! 相手は1機だ、追い払え!」

 バンシィ・ノルン
リディ 「やる気のない弾など……!」
《バンシィ・ノルン(U-MODE)》
 VS
《ジェガン》《リゼル》
リディ 「ユニコーンはどこだ……!」
「……はッ!?」

 フルアーマー・ユニコーンガンダム
バナージ 「リディ少尉……!」
 バンシィ・ノルン
リディ 「バナージ!!」
 宇宙
《フルアーマー・ユニコーンガンダム(U-MODE)》
 VS
《バンシィ・ノルン(U-MODE)》


 エンドロール 主題歌:RE:I AM


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