HDM創絶ウルトラマン -ベリアルの逆襲- |
HDM創絶 ウルトラマン ベリアルの逆襲 2010年9月26日発売。 オープンボックス形式で、価格は各398円(税込)。 ラインナップは、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンキング、ウルトラマンベリアル(アーリースタイル)、ダークロプスゼロ、 アントラー(ノーマルVer.)、アントラー(顎閉じVer.)、ウルトラセブン、の全7種類。 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』をフィーチャーしたHDMシリーズが今年1月に発売されましたが、今回はその続編。 変わらぬクオリティを誇る緻密な造形と塗装で、善ベリアルやキングといったマニアックなキャラに、いま話題のダークロプスゼロもラインナップ。 昭和ファンに嬉しいアントラーもあるでよ。 ・ウルトラマンゼロ ・ウルトラマンキング ・ウルトラマンベリアル(アーリースタイル) ・ダークロプスゼロ ・アントラー(ノーマルVer.) ・アントラー(顎閉じVer.) ・ウルトラセブン ウルトラマンゼロ 2009年『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場した、主役のウルトラマン。 ウルトラセブンの実の息子であり、M78星雲出身の熱きルーキー戦士。 ゼロは今年1月に発売したウルトラ銀河伝説編にてファイティングポーズとゼロスラッガー持ちがHDM化されましたが、 今回はそれの胴体を流用したまま両腕を新規造形し、ゼロ最強の武器である「ゼロツインソード」持ちのポーズを再現。 なぜか前回より全体的に体色の彩度が落ちて、やや落ち着いた印象に。 このポーズは非常に汎用性が高いですが、なんだかんだでゼロツインソード持ちが一番似合っている気がします。 両手ゼロスラッガーは、この姿勢ではやや無理やりな感じが否めなかったので。 胴体の造形は前回の完全流用のため、そのレベルの高さはお墨付き。 体表の青ラインの塗装は、前よりかなり丁寧になっている印象です。 前回の反省を活かしてか、細くて奥まった目はかなり光を取り入れるよう改良されています。 しっかり光を反射するようになり、黄色く輝く目が再現されました。 顔のパーティングライン処理がやや甘いのが目に付きますが、それほど気にならない程度。 カラータイマーは相変わらずメタリックブルー塗装です。 右手に持った、大きなゼロツインソード。 のっぺりした形状をPVCで成型するのは厳しいものがあるのですが、原型がよかったのでしょう。かなり鋭いエッジを再現しています。 塗装は充分レベル高いけれど、もう少し光沢のある銀色でもよかった気がします。 ウルトラマンキング 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場した、ウルトラマンキング。 スーツが新調されており、『ウルトラマンレオ』に登場したものとは一部デザインが異なります。 今回は、全てを受け入れるウルトラマンキングの大らか且つ神秘的なポーズで立体化。まさに貫禄の塊。 背中のマントはギラギラしておらず、落ち着いた薄グレーに。 重量感と質感を完璧に再現したマントの造形には、ただただ目を奪われるばかり。 補助パーツも、マントに合わせた形状になっています。 従来よりお髭がご立派になられたキング様。その新キングの頭部を完全再現。 目はメタリック塗装で、額の小さな小さなビームランプまで再現。 体表の紫色もややメタリックになっております。 胸の2つのカラータイマー(?)や、さらに腹部のバックルの塗装の綺麗さは驚嘆もの。 新劇場版キングの決定版といって差し支えの無い完成度となっています。 ウルトラマンベリアル(アーリースタイル) 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場した最凶最悪の戦士・ウルトラマンベリアルが、光の戦士だった頃の姿。 本来は良い奴だったのに、力を求めるようになり禁忌に触れて光の国を追放され、レイブラッド星人の力によって邪悪な姿へ変わってしまいました。 本編のメインとなるのはその黒と赤を貴重とした邪悪なベリアルなのですが、今回は善の戦士だったベリアルがまさかの立体化。 ファンとしては驚くばかりですが、この姿のフィギュアが手に入るというのはとても嬉しいですね。 初代ウルトラマンを意識しながらも、大幅にリファインされたデザイン。 銀の体に赤いラインというのがいかにもウルトラ戦士であり、しかしどこかギザギザしていて、不安定さを予感させます。 彩色は銀と赤の二色ですが、こちらもやはり非常に丁寧な塗装で処理されています。 サメをモチーフとしているらしい頭部は、トサカが他のウルトラ戦士と比べやや大きくて鋭い。 また、耳から頬を伝って口元まで伸びるラインも特徴的です。 マン系とセブン系の中間のような形状の目は、綺麗なクリアイエローになっています。 カラータイマーは薄いメタリックブルー。 横から見るとさらに秀逸なデザインであることがよくわかります。 頭部といい胴体といい、悪へ転ずるウルトラマンとして実によく考えられたデザインです。 また、それを完全再現したHDMに天晴れ。 是非とも、前回のウルトラマンベリアルと隣りあわせで飾ってあげましょう。 ダークロプスゼロ 2010年11月〜12月発売予定の『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』に登場する、謎の黒いウルトラマンゼロ。 『てれびくん』誌面で既に写真とともにエピソードが描かれていますが、まだしっかり映像に登場していないキャラクターの立体化は珍しいです。 こちらは前回のウルトラマンゼロと似たファイティングポーズですが、両腕が新規造形されています。 両手を開き、ゼロが脇を引き締めていたのに対しやや開き目な形状の腕に変更。 まだ見ぬ敵ですが、余裕が垣間見えるポーズがダークロプスの雰囲気をよく表現していると思います。 黒と銀に加えてコッパーという、偽者ウルトラマンのカラーリングにしては他に類を見ない組み合わせ。 それがまたよく似合っていて、何とも不気味な雰囲気を漂わせています。 ゼロのブルーにあたる部分がコッパーに変更されているわけですが、その塗装の丁寧なことといったらありません。 首の後ろの塗装も、食玩とは思えないクオリティ。 ただしプロテクターの背面が赤くないのですが、これは塗装省略でしょうか。それとも設定上背面は赤くない? 後者は考えにくい・・・けど、背面塗装の力の入れっぷりを見ると、プロテクターをサボったというのも信じられないんですよね。 でも多分、前者だと思います。 不気味な佇まいが、悪者の美学を感じさせます。 見れば見るほど、非の打ち所の無い完成度。さすがにマットブラックは少々汚れが目立ちますが、気にしない。 プロテクターの造形も、首のシワなども素晴らしい完成度です。 左腕の曲がり方がキモいのは多分気のせい。 頭部は新規造形かな? ゼロと違って、両目が中央で繋がったデザインになっています。 そのバイザー状の真っ赤な目の真ん中には、ピンク色のモノアイが。 モノアイは塗装で済まされていますが、この赤い目が綺麗なクリアパーツの成型になっていたのには感激。 光もよく取り入れるし、かなり輝きます。 11月発売のDVDに備えて、是非ともゼロと一緒に対峙させて飾っておきたいですね。 アントラー(ノーマルVer.) 『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」に登場した、磁力怪獣アントラー。 いきなり超ハイレベルなアントラーが商品化されて、実に驚きです。 いつも昭和ファンへのサービスを忘れないHDMですが、ちょっと今回は浮きすぎではないだろうか。 もちろん、嬉しいですけれども。 まさに昆虫怪獣の元祖。 甲殻を思わせる背中に、昆虫特有の尻。本当に素晴らしい形状をしています。 今回の立体化では、スーツのゴツゴツ感や微妙な色合いを完璧に再現。 表面の処理なんて最高に凝っています。 劇中で人々の目を奪った、顔の裏側。小さな口まで丁寧に再現されています。 これまた最高の質感をもって造形・塗装されたハサミを見ていると、今にも動き出してあの鳴き声が聞こえてきそうです。 アントラー(顎閉じVer.) 先述のアントラーのバージョン違いとなる、顎閉じバージョン。 正直言って、形状的にはほとんど違いがありません。 顎も閉じているのか閉じていないのか非常にわかり辛い。 アントラーは、カブトムシの大きい方のツノをそのままクワガタの顎にしたようなデザイン。 なんと単純明快かつインパクトのある怪獣でしょう。 このHDMでは、細い触覚や小さな目まで色分けされています。 塗装は全体的に緑のブラッシング塗装がされていて、ノーマル版との差別化が図られています。 左が顎閉じVer.で、右がノーマルの顎開きVer.です。 閉じてる・・・のか?これは・・・。 確かに微妙に違うけど、微妙すぎる。 元々アントラーの顎の可動域は広くないので開きバージョンもこんなものだろうけれど、それにしてもなぁ。 と言うか、バージョン違いを作る必要があったのでしょうか。 こうして見ると顎を開いている方が迫力あってカッコいいし、彩色もノーマル版の方が劇中のイメージに準拠しています。 バージョン違いもこれはこれで悪くないアイテムですが、無理に手に入れる必要はないと思います。 ウルトラセブン ラインナップに空きがあると何故かウルトラセブンで埋めようとすることで有名なHDシリーズ。 今回も例に倣い、またまたウルトラセブンが再版で投入されました。 これは2008年10月に発売された「超ウルトラ8兄弟編-全編-」にてリリースされたファイティングポーズのセブンの再版。 ここで入れられてもなあ。 銀河伝説を意識しているようなので、ゼロと一緒に並べたり・・・? さすがに造形は良いし、全塗装での彩色で綺麗に決まっています。 けれどHD系統シリーズのセブンばかりこんなに溜まっても。 ところで背中にはお馴染みの電池パックが見られますが、銀河伝説スーツでもこの電池パックはあったのでしょうか? パッケージ写真には覗き穴は塗られていないのですが、実際はかなり濃く塗装されています。 ウルトラセブンらしくて良いけれど。 完成度の高さは証明済みだし、セブンファンには嬉しい一品。 以上、HDM創絶ウルトラマン ベリアルの逆襲 でした。 「ウルトラ銀河伝説編」が発売される前に「銀河伝説のHDMも前編・後編で出すらしい」と言われていたものの、頓挫したらしいという噂が。 しかし8ヶ月の時を経て、こうして後編にあたるシリーズが発売されました。 さらにダークロプスの投入により、今年の冬に発売する映画や新作映画への橋渡しのようなシリーズにもなったといえるでしょう。 相変わらず再版やリペ・リデコ商品の目立つラインナップですが、ダークロプスゼロは非常に嬉しかったです。 ほぼ同時にDGでダークロプスがリリースされていますが手に入れるのが困難で、だったらこっちの方が大きいし出来も良いし皆ハッピーになれるのでは。 さらにキングや善ベリアルといったややマニアックな連中が立体化され、ファンには嬉しいシリーズでしたね。 アントラーには驚かされましたが、素晴らしい出来で大満足です。 HGウルトラマンのアントラーが非常に高い完成度ということで有名なのですが当然人気も高く、市場価格的にも手が出なくて。 ところが、それを遥かに凌ぐ出来のアントラーが安価で手に入るとは、良い時代になったものです。 半年以上動きを見せなかったウルトラフィギュアですが、9月末になって急にバンバン出始めました。 私もちょっと数が多くててんてこ舞いになっていますが、頑張って集めようと思います。 HDMの次回作は、2011年の1〜2月ごろでしょうか。 このサイズのテクターギア・ゼロとテクターギア・ブラックが欲しいところだけど、出るかなぁ。 カイザーベリアルには期待大ですね。 ではでは! |
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